北朝鮮からのミサイル。
スノー米大統領報道官は５日、北朝鮮のミサイル発射に関し「北朝鮮が（米朝の）２国間問題にしようとしても認めない」と表明。北朝鮮が発射したミサイルは計７発だったと確認し、さらに２、３発のスカッドかノドンのミサイル発射が可能だと語った。報道官は「重要なのは北朝鮮が６カ国協議に復帰する外交的道筋を見つけることだ」と述べ、当面、北朝鮮に対する６カ国協議への早期復帰要求を最優先課題とし、日本、中国、韓国をはじめとする国際社会との連携を強めていく方針を明確にした。 ライス米国務長官も同日、北朝鮮のミサイル発射は挑発的で、世界中が懸念していると述べ、「瀬戸際政策」と批判。６カ国協議が「この種の問題を解決できる外交基盤だ」とし、北朝鮮に協議復帰をあらためて求めた。ヒル米国務次官補は「正しいアプローチを続けなければならない」と述べ、６カ国協議の場以外での米朝直接協議には応じない考えを示した。 スノー報道官は６カ国協議で米首席代表を務めるヒル国務次官補の出発は当初の５日から１日ずれ込み、６日になったと述べた。 米本土まで到達可能な長距離弾道ミサイル「テポドン２号」に対する迎撃能力については「発射してから落下するまでの４２秒で撃ち落とす能力はない」と述べ、北朝鮮が打ち上げに失敗したため、米軍は具体的な対応をしなかったとの立場を示した。
