柏レイソルJ1復帰の余韻に浸る。

柏が、固い結束力でJ1に帰ってきた。湘南に3-0で勝ち、自動昇格の2位を確定させた。神戸と勝ち点1差の3位だったが、神戸が仙台に敗れたため逆転した。J2降格をバネに、今季は石崎信弘監督(48)と選手、サポーターが過去にないほど結束。「石崎ファミリー」として、最終節の勝利でJ1復帰をもぎ取る粘りを見せた。3位となった神戸が、J1の16位福岡と入れ替え戦(6、9日)を戦うことになった。

 石崎監督が、待ちに待った胴上げだ。「悲運の名将」は3度宙に舞い、その称号に別れを告げた。J2時代の大分で2度、川崎Fで1度、すべて勝ち点1差で昇格に失敗。これが4度目の正直だ。「神様はこういうシナリオをつくっているんだね」と笑った。石崎チルドレンの愛情が執念となり、実った。MF山根とDF岡山は「石さんを昇格させる」と、柏に来た。「あの人はのろわれている。おれが助ける」が山根の口癖。石崎監督とは同じ広島出身で、大分で出会い、川崎Fとすべて一緒にいた。昨季終了後、広島でサッカースクールに勤める予定だったが、同監督の電話で翻意した。これで「任務終了。来季はどうしようかな。今夜監督と吐くまで飲んで決めますわ」と達成感に満ちていた。

 岡山は、誰よりも先に指揮官に飛びついた。「石さんが男になった。本当に満足」。C大阪時代に、自ら大阪に足を運んだ同監督に口説かれ、川崎F入りし、苦楽をともにした。石崎監督は、「友人、いやオヤジ(父親)みたいな人」(小林亮)と言われるほど慕われた。選手のジャージーを脱がそうとするなど、スキンシップ好き。ミニゲームでは罰ゲームもあれば、自腹で勝利チームにジュースをおごったり、2万円入りの「大入り袋」を渡したり。和やかムードで成長させた。

 選手同士も1クール終了ごとの会食で結束。外国人選手の誕生日には必ず祝った。以前は外国人選手との連係不足が課題だったが、この日は外国人選手が全得点に絡んだ。今季限りの退団が決まっていたリカルジーニョが1得点1アシストと、恩返しをした。

 石崎監督の来季続投は決定的だ。「これからがスタート。これじゃJ1で勝てない。鍛え直す」。石崎ファミリーはさらに結束を深めてJ1へ向かう。

興奮冷めやらぬ柏レイソルJ1復帰!!
リカが退団するニュースが流れて、ちょっと心配はあるけれど、十二分に補強してもらって
J1では、3年後の優勝を目指して欲しいと一ファンとして考えています。