原監督激怒!!

主導権を手放した悔しさが、キックとなって表れた。3回、2失点目となる福留の適時打を目の当たりにした巨人原監督が、ダグアウトで前列のベンチを蹴り上げた。1点先制を許し、なお1死一、三塁だった。福留の打球は左中間を突いた。左翼高橋由の緩慢な返球が、中継の二岡に届くころ、福留に二塁まで進まれた。「あれは二岡にやってはいけない。結果として一、三塁で止めないと」と西岡外野守備走塁コーチが指摘するように、直接二塁に投げれば、打者走者は一塁で止まるはず。躊躇(ちゅうちょ)なく進塁されたのは、二塁に投げないと見下されているからこそだ。

 試合後の原監督は、激情を表には出さず話した。「主導権を握るゲームができない。こちらにミスが出ては、今年の中日には勝てない。それがウチの大きな課題」。パウエルが先制点を許したのも、主導権を相手に与えた。さらにミスが続出して、完全に手放した。7回も脇谷の適時失策が4失点につながった。3回を境に、主導権は完全に中日だった。阪神、ヤクルトと上位チームを相手に4連勝して挑んだ首位中日だったが、今季15敗目ではじき返された。大きな壁が確かにある。

原監督も怒るんですね。